ドライマウスとは?
口腔乾燥症(ドライマウス)は、
「自覚的な口腔乾燥感または他覚的な口腔乾燥所見(唾液の量的減少と唾液の質的変化を含む)を認める症候をさす」
という定義があります(*1)。
つまりドライマウスとは、口がかわくという自覚がある、または、口がかわく自覚がなくても、唾液が少ない・唾液がねばつく、など口の中の乾燥の症状を認めているという状態となります。
Dry mouth
口腔乾燥症(ドライマウス)は、
「自覚的な口腔乾燥感または他覚的な口腔乾燥所見(唾液の量的減少と唾液の質的変化を含む)を認める症候をさす」
という定義があります(*1)。
つまりドライマウスとは、口がかわくという自覚がある、または、口がかわく自覚がなくても、唾液が少ない・唾液がねばつく、など口の中の乾燥の症状を認めているという状態となります。
「口がかわく」「唾液が少ない・ねばつく」はもちろんのこと、以下のような症状がある方は、ドライマウスが背景にあるかもしれません。
など、当てはまる症状はいかがでしょうか?
2022年 口腔乾燥症の新分類(*1)を参考にいたしますと、ドライマウスを生じる病気には、大きく分けて2つがあります。
「唾液の量が少ない」あるいは「唾液がねばつく」状態を生じる病気です。
唾液腺機能障害性口腔乾燥症には、
これは、「唾液の量や質にはとくに問題がない」病気です。
非唾液腺機能障害性口腔乾燥症には、
ドライマウスを疑う症状で受診の方の医療面接(問診)・口腔内の診察・当院で可能な検査を実施いたします。
原則、保険診療の範囲内で対応いたします。ただし、後述の保湿製品は販売品のため、希望される方は実費での購入となります。
当院では、口腔乾燥を評価する検査は、下記の2つが可能です。
また、他の病気で薬を服用している方は、それらの薬剤の副作用のチェックもしたく存じますので、内服薬がわかるもの(お薬手帳など)を確認させていただきます。
(マイナ保険証での受付の方も、受診当月のお薬情報は把握できないため、情報をいただけますとありがたく存じます)
これらを実施の上、当院で対応するか、歯科以外の医科の受診が望ましいか、病院の歯科口腔外科などの受診が望ましいかを判断し、患者様に相談の上、方針の提案をいたします。
必要により、診療情報提供書(紹介状)も作成いたします。
当院で対応をする場合は、口腔粘膜に使用する保湿製品の使用指導、含嗽薬など局所使用のものや漢方エキス剤の内服による薬物療法が主体となる見込みです。
*1 2022年 口腔乾燥症の新分類 4学会合同口腔乾燥症用語・分類検討委員会
(注:4学会は日本歯科薬物療法学会、日本口腔内科学会、日本老年歯科医学会、日本口腔ケア学会をさす)