同じ食事をみんな美味しそうに食べている中で、自分だけ「美味しくない」と感じる方、
また、何も食べていないのにいつも変な味がする方は、味覚障害・味覚異常かもしれません。
味覚障害・味覚異常には、このような症状があります。
量的味覚異常
味覚機能検査(*)をすると異常がみられる、味覚異常とされます。
- 食べ物の味が、本来より薄く感じる(味覚減退・低下)
- 何を食べても、味を感じない(味覚脱失)
質的味覚異常
味覚機能検査(*)をしても異常がみられないことがある、味覚異常とされます。
- 本来の味と違った味がする(異味症)
- 何を食べても、まずい、嫌な味に感じる(悪味症)
- 口の中に食べ物がないのに、いつも変な味を感じる(自発性異常味覚)
- 特定の味だけ感じにくい(解離性味覚障害)
- 味を強く感じて不快になる(味覚過敏)
*味覚機能検査:ろ紙ディスク法および電気味覚検査(当院では実施しておりません)
これらの症状は、単独で生じたり、併存したり、診察を続けている間に変化したりすることがあるとされます。
味覚の異常を感じたら、患者のみなさんは耳鼻咽喉科・内科を受診することが多いかもしれません。
その原因には、亜鉛の不足などの栄養障害をはじめ、薬の副作用、心因性、嗅覚障害、味覚神経障害、全身の病気など様々あるとされますが、中には私たち歯科や歯科口腔外科が対応する、歯や顎、口腔粘膜、口腔の機能にも原因がある場合があります。
- 口腔粘膜にきず、やけど、荒れ、カンジダなどの真菌(カビ)が生じて炎症が起こると、味の物質を味蕾に伝えられないかもしれません。
- 舌の汚れ(舌苔)が多いと、味の物質を味蕾に伝えられないかもしれません。
- 歯や入れ歯の不具合、歯ぐきの調子が悪い、アゴ(顎関節)の調子が悪いなどで、食べ物をうまくもぐもぐ(咀嚼)できないと、味の物質を味蕾に伝えられないかもしれません。
- 味の物質を溶かすための唾液が少ないことで、味の物質を味蕾に伝えられないかもしれません。
- お口の機能の衰え(オーラルフレイル・口腔機能低下症)による咀嚼能力の低下や唾液量の低下が影響しているかもしれません。
検査
味覚障害に対し実施されることが多い電気味覚検査、濾紙(ろし)ディスク法、血液検査は、申し訳ございませんが当院では実施しておりません。