上記の様な症状は、口内炎やドライマウスなどの症状のひとつとして、またお薬など治療の副作用のひとつとして生じることもあります。
また、症状の自覚はあるのに、一見してお口の粘膜に所見が見受けられないこともあります。その場合は、舌痛症・口腔灼熱症候群(Burning Mouth Syndrome)・または口腔異常感症の可能性が考えられます。
当院では、上記の様な症状にお悩みで受診いただいた方に対して、症状についてよくお話を伺うことから始めます。遠慮なく、つらいことや思うことをお話ください。
次に、考えられる疾患と、その診断のために必要な検査をご説明いたします。検査は、その症状や考えられる疾患によってそれぞれです。
主に当院では、唾液分泌量の測定や口腔粘膜のカンジダの有無の直接鏡検、味覚検査、心理検査、漢方医学的アプローチの診察などを検討いたします。
治療は、原因が明らかなものに対してはその治療、となりますが、舌痛症・口腔灼熱症候群(Burning Mouth Syndrome)・または口腔異常感症の場合は、原因がはっきりとしないことが多いとされます。どのようなときに症状がつらくなるか、どのようなときに症状が楽になるか、そしてどのように過ごすことが、より症状の緩和につながるかを、ご一緒に考えながらお手伝いさせていただきたく思います。
また、ときには漢方エキス製剤による治療を検討させていただくことがございます。さらに、眠れない・生活していてつらい、などを強くお感じになっている際は、精神神経科や心療内科の先生への診察依頼を検討させていただくこともございます。